キレイな写真を撮りたい編


「夏服のアスカ」最終回です、第八回。
今回は写真撮影についてのあれこれ。
こちらには実際に撮った写真は載せませんので
ギャラリーの画像を見ながら読んでください。

はじめに宣言しておきます。今回は説明が不十分です。
説明しようにも、感覚的なことが多すぎて、上手く書けません。
また、基礎の基礎から撮影技法を書こうと思ったら、本一冊ぐらいのボリュームになってしまいます。
(今までも十分長かったですが・・・)
期待されていた方、ゴメンナサイ。


(1)スカートに光を遊ばせる

前回の瞳塗装後、各部組み立て・接着という工程がありましたが、
書くこと何もないんでオミット。接着剤はみ出しに注意するだけ。
なんとか無事完成に漕ぎ着けました。
ホコリ・キズなどつく前に、早速撮影を始めましょう。

今回の撮影目標は2つ。
とにかく、前回までに説明した各技法を確実に写し込むこと。
コンセプトに書いたとおり、淡く、軽い感じを出す、
特に、光を今まで以上に的確・効果的にコントロールすること。

最大のポイントは、スカート。
せっかく光を通す工夫をしたのだから、それを魅力的に見せてやりたい。
あとは当然、表情。どのぐらいの光量をどのぐらいの角度で当てるか。

てことで、写場を組みました。

今回最大のネタはこれ。下からのライティングです。
コタツの天板を外し、開いた隙間に透明アクリル板をセット。
この上にバック紙を敷き、キットを乗せます。

で、実際の撮影風景。

ライトは、
真上から室内蛍光灯
正面右側からZライト(ネオボール昼光色)
真下やや左後ろから蛍光灯スタンド
デス。
ちなみに外が暗くなってから撮影開始でしたので、太陽光はゼロ。

キット両側に立っているのはアルミ箔を板に貼り付けたレフ板。
前面の本の上に乗っているのは鏡。
これで顔にスポット光を当てました。
(鏡はじゃすさんの撮影風景を参考にしました。)

カメラは Canon Powershot G1。
三脚に固定、付属のリモコンでシャッターを切ります。
ズームおおよそ80mm〜100mm。
絞り優先オートで、絞りF8固定。
露出補正+0.7・1・1.3 で3カットずつ撮影。
ホワイトバランスは 純白の紙にてプリセット。


(2)撮影・その後・・・

で、撮影開始、なのですが・・・
何回も何回も何回も何回も試し撮りしながら、ライトとレフ板と鏡の距離・位置を調整。
数センチ単位で、キットから離したり、左右に振ったり・・・
大変でした。
この辺は全く説明不能。
その際気をつけたことだけ書いておきます。
スカート内側にちゃんと光が入り、スカート越しに体のラインとおぱんつの青が
うっすらと見えること。
逆に、上半身は下からの光にトバされず、十分ディティールが確認できること。
全体的に露出オーバー気味で、明るい雰囲気にすること。
逆に、表情は物憂げに見せるため、前髪の影を瞳に落とすこと。
但し、十分度合いを吟味して、暗くなりすぎないこと。
この、それぞれ相反する事項を、共に満たすバランスを探すのが
とてもとても苦労でした・・・

今回、200枚以上は軽く撮ってます。

その後、Photoshop6.0 にて、カメラ側では詰めきれなかった微調整。
この辺も何回もリトライを繰り返しました。
当然、具体的に説明不能。
ちょっとだけ上半身のみ明るさアップ、
カラーバランスを微妙に青色側に振り、
彩度を少し下げました。
これらの度合いは、自分自身の感覚だけが頼りです。
その後、解像度変更し1024×768に。
アンシャープマスクをかけ、JPEGにて保存。

で、出来上がったのがギャラリーの写真です。どんなもんでしょう?
「初夏の高原の湖畔」というより、なんか、
ナウシカのエンディングみたいになっちゃいました。
まあ、しゃあないです。今の私にはこれ以上はムリ。


正直な話、今回の下からのライティング、難しすぎました。
私の技量・デジカメの性能の限界をともに超えてしまった感じ。
とにかく、このクラスのデジカメではラチチュードが狭すぎ。
その分ライティングがシビアにならざるを得ない。
こういったトリッキーなライティングをものにするためには、
もっと高価な撮影機材が必要、ということです。
当然、私自身の技術も大いに不足しているようです。




今回はここまで。
肌色同様、写真も各人の好みが大きく反映されると思います。
ギャラリーの画像をご覧になって、人それぞれ、色々ご意見があることでしょう。
ただ、私の好みをモロに出した結果、こうなった、ということはご理解下さい。

「夏服のアスカ」製作記全八回、これにて幕。
ひとつのキットについてこれだけ書くことは、もうないと思います。
今後は、文字通りコラムとして、ちょっとしたことをちょこまかと書いていくつもりです。
すべて読み通してくれた人、ありがとうございました!
本当にご苦労様でした。