製作コンセプト〜離型材落とし編



さて、やっと始まりましたスガワラの模型講座。
ネタは1/6アミエグラン「夏服のアスカ」です。
こいつを完成させるまで、この講座、延々と続きます。
さて、どうなる事やら・・・



(1)製作開始前

パーツ割りはこんな感じ。

パーツの欠品・破損もなし。 とても作りやすそうです。
表面状態も、とってもキレイ。

さて、こいつをどんな感じに料理していきましょうか・・・
今回のコレは委託品ではないですので、完全に私の好き勝手作れます。

まず考えたのは「軽い感じ・淡い感じにしよう」って事でした。
体の線も細いですから、決して女性的な色っぽさを強調することなく、
素朴な感じ、少女らしい感じに仕上げましょう。
淡い光と優しい風のなかにあそぶ雰囲気です。

ただ、それだけではあまりに普通なので、
表情自体は 少しだけ憂いを持たせてみることにします。
溌剌としていないアスカも、たまにはいいかな、と。

「初夏の高原の湖畔に佇む、薄倖の美少女」
一昔前のサナトリウム文学の主人公、製作の方向性はコレに決定。

じゃあ、具体的にどんなテクニックを使っていくか、
この段階でコレもほぼ決定。
大まかには、当然サフレス塗装で行きます。
キット自体の大幅改修はなし。 その分塗装に凝ることにします。
その他詳細はまだヒミツ。 次回以降、ちょっとずつ明らかにしていきます。
調子に乗って、あんまり人がやらないことを いろいろと試してみる予定です。



(2)離型材落とし

何はなくとも離型材を取ってしまいましょう。
レジンキットには、シリコン型の破損を防ぐために、
表面に大量の油分が塗ってあります。
コレが曲者で、キチンと落としておかないと、塗料がレジンに十分食いつかず、
ボロボロとはがれる原因になります。
市販の離型材落とし専用のものを使ってもいいですが、
私は自動車用のブレーキクリーナーを使ってます。(安いから)

今回使ったのは、クレの「ブレークリーン」っていうもの。
こんな風にパーツに吹き付け、その後歯ブラシでゴシゴシと。
 
手袋着けてやらないと、指の油までキレイに落ちて
皮膚がボロボロになりますので、ご注意。

その後、更に万全を期すため、
ぬるま湯ちょっと+台所用洗剤+台所用クレンザー
を混ぜたものでまたゴシゴシ。

特に、奥まったところ、色の塗り分けライン周辺を重点的に。

ここまで終了したら、ぬるま湯に台所用洗剤を混ぜたものに、
パーツを一晩漬けておきました。

こんだけやれば十分だろう・・・・
いや、この考えが失敗のもとです。 離型材を甘く見てはいけない。
親の仇と思って、とにかくこれでもかってくらい、きっちりと落としてやりましょう。



今回はここまで。
ここでみなさんにご注意。 ここまでの作業は、キット購入の「当日に」「必ず」やりましょう。
そうしないと、だんだんキットが押入れに貯まっていきますよ・・・